2010/3/24 (水)

一遍の詩がぼくにくれたやさしい時間  水内 喜久雄 編著

Filed under: ホッとする詩, — hayakawa @ 14:29:38

h22324-1.jpg題: 自分の感受性くらい   茨木 のり子

 

ぱさぱさに乾いてゆく心を

ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

 

気難かしくなってきたのを

友人のせいにするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか

 

苛立つのを

近親のせいにするな

なにもかも下手だったのはわたし

 

初心消えかかるのを

暮らしのせいにするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった

 

駄目なことの一切を

時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄

 

自分の感受性くらい

自分で守れ

ばかものよ

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