2011/7/28 (木)

13回の登山失敗『多くを学んだ』

Filed under: ホッとする詩 — hayakawa @ 14:41:55

 

世界で14座ある8千メートル峰を史上初めて完登した登山家。ラインホルト・メスナーさん(66才)=イタリア=が、このほど来日した。

14座最初の山 ナンガ・パルバット(8.126㍍)で経験した奇跡の経験を描いた山岳映画『ヒマラヤ・運命の山』が、8月の上旬日本で公開される。

原作者としてパキスタンの現地ロケにも同行しそうで、映画の魅力やヒマラヤへの思いを語った。

 

メスナーさんはアルプスの高峰に囲まれた南チロル出身。子どもの頃から弟のギュンターさんと岩登りに熱中した。 

1970年、『陥落不落』されたナンガ・パルバットの未踏の岩壁ルートに挑んだ遠征隊に兄弟で参加した。 2人は初登攀に成功したが 、弟は高山病で動けなくなり、山頂付近でビバーク。救援隊もこない中、危険なルートで下山したが、弟を雪崩で亡くし、本人も足に思い重傷を負い。地元の村人に助けられて生還した。

 

この遠征後、弟の無念を晴らすべくプロの登山家としてヒマラヤで華々しい活躍を続けた。

78年のエベレスト(8848㍍)登山は、人類初の無酸素登頂に成功し、登山界の常識を覆した。当時 医師から『自殺行為』と批判されたが、『酸素ボンベに頼らず最高峰の頂を極めたかった』。

 

登山の本質である『未知への挑戦。より困難さへの挑戦』を追求してきた。14座完登もすべて無酸素登頂だ。 登山だけでなく、南極の徒歩横断やヒマラヤでの雪男捜査など大自然への好奇心は旺盛だ。

登山界のスパースターと評される。『8千メートル峰の31回挑み、13回は登頂出来なかった。だが13回の失敗から多くを学んだ』と振り返った 

2011年 7月26日 朝日新聞 (近藤幸雄)

2011/7/11 (月)

100.000年後の安全

Filed under: ホッとする詩 — hayakawa @ 16:47:59

私たちは10万年後の遠い未来の子孫に確実なメッセージを伝達出来るのか?。

SF小説の題材ではない。高レベルの放射性廃棄物を世界で始めて最終処分するための施設・オンカロを建設中のフインランドで、真剣に論議されている課題だ。

 

原子力発電所からでる放射性廃棄物が人体に影響を及ぼさなくなるには長い年月が必要になる。

フインランドではそれを地下深く埋蔵する決定が下された。

18億年前の地層にある岩盤を掘り進めた地下500メートルに、巨大施設を建造し放射性物質を運び込む。

廃棄物が満杯になる22世紀に、施設は完全に密封され、決して立ち入ることのないよ封鎖される。

その後10万年間、人による管理も不要にして隔絶する。

オカロンとはフインランド語で『隠れ場所』を意味する

 

果たして10万年の間、この場所が人間にとって危険であることを伝え続けられるのか。

誰も明確に答えられない課題を持つオカロン。

この施設を描いたフインランドのドキュメンタリー映画合『100,000年後の安全』が各地で公開され話題を呼んでいる。

ちなみに今から約10万年前は、現代人の祖先といわれるホモ・サピエンスがアフリカ大陸に誕生した頃と考えられている。

                              環境市況新聞 2011 夏期号  環境見聞から抜粋